Data Vault 解説

ハブ、リンク、サテライトをはじめとする Data Vault の構成要素を、1 記事につき 1 要素ずつ解説します。続いて、そこから生まれる利点を取り上げます。並列ロード、変更の容易さ、デプロイの簡素化です。データウェアハウスを構築するエンジニアに向けたシリーズです。

Data Vault は、データウェアハウスを 3 種類のテーブルに分割します。ビジネスキーを持つハブ、リレーションシップを持つリンク、そして履歴を持つサテライトです。ハッシュキーからポイントインタイムテーブルまで、この手法のそれ以外の要素はすべて、この 3 種類のテーブルを高速にロードし、監査可能な状態に保ち、手戻りなく進化させられるようにするために存在します。

従来のデータモデリングをご存じであれば、恐れることは何もありません。Data Vault は同じ概念モデル、つまりビジネス上の概念とそれらの関係から出発します。それぞれの概念はハブになり、その属性はサテライトに、概念同士の関係はリンクになります。このシリーズの各記事では、取り上げる要素を従来のモデルと対応づけて説明します。

このシリーズでは要素を 1 つずつ取り上げ、それが何のためにあるのか、チームがどこで誤りやすいのかを説明したうえで、この構造がもたらす利点を解説します。

  • 基本構成要素

    Data Vault における技術キーとビジネスキー

    ソースシステムはビジネスキーをマスターレコードに保持していますが、リレーションシップはすべて技術キーで成り立っています。これに対処する 4 つの方法とそれぞれの代償、そして私たちが使っているパターンを紹介します。技術キー用の PSA ハブを設け、それをビジネスキーのハブにマッピングするパターンです。

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  • 基本構成要素

    Data Vault のビジネスキーとは?

    ビジネスキーとは、従業員や顧客が実際に使っている識別子です。顧客番号、請求書番号、契約 ID などがこれに当たります。安定していて、システムをまたいで共有されており、Data Vault のすべてのハブはこのキーを土台に構築されます。

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  • 基本構成要素

    Data Vault のサテライトとは?

    サテライトは、ハブを説明するすべての情報を保持します。名称、ステータス、金額、そしてそれらに対するすべての変更です。変更は追記され、更新されることはありません。UPDATE を使わない Slowly Changing Dimension タイプ2 であり、完全な監査証跡が最初から組み込まれています。

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  • 基本構成要素

    Data Vault のリンクとは?

    リンクはビジネスキー間のリレーションシップを記録します。この受注はこの顧客のものである、といった関係です。Datavault Builder は Data Vault の従来型のリンクに対応するとともに、グレインハブを基点とするトランザクションリンクを備えています。トランザクションリンクはトランザクションの粒度を固定し、トランザクション同士を関連付けられるようにします。

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  • 基本構成要素

    Data Vault のハブとは?

    ハブは、顧客、製品、口座といったビジネス上の中核概念を、そのキーの一覧として表します。データウェアハウスがこれまでに受け取ったすべてのキーを、それぞれ一度だけ保持します。保存するのは状態ではなく識別情報であり、この割り切りによって、ハブはソースシステムごとのサイロが解消される場所になります。

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